出版社2社で雑誌・コミックの編集業務を中心に10年ほど社畜として勤めていました。実際、経験した編集者のウラ話から、実務的なライティングのコツまでご紹介。気軽な気持ちで読んでいただけたら幸いです。
現在は、ライター兼シナリオライターとして活動中。

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30代以上の人に特に伝えたい、文章力向上の“ウラ技3選”

ライティング

はじめに

どうも、fuku_yoshi(ふくよし)です。
今回は、文章力の向上について紹介して行きたいと思います。
これから紹介するのは、僕が出版社勤務時代に実際に先輩からもらったアドバイスだったり
自分でやってみて便利だったウラ技です。
少しでも、文章力を上げたいと思う方は、ぜひ参考にしてみてください。

ウラ技1:プリント印刷をする。

ウラ技1は、書いた文章を「印刷」することです。

「え、これだけ?」
と思う人も多いでしょう。

はい、これだけでかなり文章力が上がります。

正確に言うと、文章を推敲する力が身につくんです。

ちなみに昨今のライティングは、
学生の論文や課題提出、社会人の企画書作成やメールのやりとりetc…
ごく一部の人をのぞいて、スマホやPCなどのデジタルツールを
使うことが多いのではないでしょうか。

そんなデジタルな社会な現代ですが、
僕のいた出版社では、当時から新人に「印刷して文字を読む」と言う
アナログスタイルを推奨していたんです。

先輩N「おい、ふくよし。お前、これちゃんと読んだのかぁ!」
ワイ「はい、読みました」
先輩N「違ぇーよ! ちゃんとプリントアウトして読んだのかって聞いてんだよ!?」
ワイ「え、それはやってないです」
先輩N「紙で読めよ! 常識だろぉが!? コピー用紙なんか腐るほどあるんだから使え!!」

文章からも伝わる通り、
地球資源には厳しかったですが、
とても後輩思いのいい先輩ですね、はい。

当時、僕はとてもピュアだったんで、言われたまま印刷して読むようになりました。
でも、確かに印刷して文字を読むようになってから、文章力は向上していったように思いました。
事実、“先輩のチェック”で文章を指摘される回数は減っていったんです。

では、なぜわざわざ印刷する必要があるんでしょうか。

その理由2つあります。

活字を何で読んできたか…

少し思い返してみてください。

雑誌、小説、漫画…なんでもいいんですが、
10代の頃何で活字を読んできましたか?
30代以上の方は、ほとんど<紙媒体>で活字読んできた世代だと思います。

少なくとも僕は、Hot-Dog PRESSも、司馬遼太郎も、少年ジャンプも全部<紙媒体>で読んできた世代です。
そういった世代の人は、無理に慣れないPCの画面で文章を読む必要はないんです。
そうなんです!
自分の慣れ親しんだスタイルで、自分の書いた文章を読めばいいんです。

逆に、PCやスマホで読むことに慣れている若い人たちは、
そのまま読んだ方がいいのかもしれませんね。

“朱入れ”をできること

印刷したものを読む際に、赤ペン(色のついたペン)などを用意して原稿を読んでみてください。
読み直していてつまずいた箇所があれば、そこに“朱入れ”をして修正していけば良いのです。
PC操作に慣れてない人たちは、この“朱入れ”は特にオススメです。

この作業は、正しい文章に直すことによって、
自然と正しい文章や、単語の使い方を学んでいけるんですね。

ちょっと高いですけど、僕のいた編集部ではフリクションペン使ってる人が多かったですね。
(…当時は経費で落ちたからだと思いますが…)

完全に余談ですが、出版社でも校了作業(※1)の時は、雑誌でも書籍でもコミックでも、全部印刷した紙に“朱入れ”しています。
校了をデジタル化して納品する際も、一度印刷した物に“朱入れ”をして、再度スキャンなりしてデータ化しているんです。
つまり、その道のプロでも推敲(校正)する作業にはアナログな手法を使っていますし、
それだけ重要な作業だということです。
あとは、赤字を入れた原稿を見ながら、修正箇所をPCに入力して行くだけの簡単な作業です。
音楽を聴きながらでも、コーヒーを飲みながらでもできます!

※1:校了作業とは、原稿の最終的チェックも終えて、出版社から印刷会社に納品する段階。出版社の校了サインをもらって、初めて印刷会社は本を刷ることができます。

ウラ技2:声に出して読む。

さて2つ目のウラ技は、声に出して「読む」ことです。

もちろん、恥ずかしいので出来れば人のいないところでやるのがベターです。
まぁ…これは、実践してる人も多いかもですね。
でも書くことに慣れてない人は、本当に有効なウラ技だと思います。
特に、誰かと読み合わせるということができたらベストです。
実際、読み合わせ作業は出版社のあちこちでみられる光景でした。

先輩S「おい、書いた奴読んでやるから持ってこい!!早くしろ!!」
ワイ「はい、お願いします!」
先輩S<上質なシルクとコットンで編…編……>………おい、この漢字なんて読むんだっけ?」
ワイ「え、どれっすか? あ、これは“編(あ)む”ですね。編集者の“編”です」
先輩S「あ、ああそうだった。…てか、お前、一丁前に言ってんじゃねぇぞ!!こっちは時間割いて付き合ってやってんだろぉが!?」
ワイ「すみません、ありがとうございます!」

このように、優秀な編集者たちも、声に出して文章を読んで、
正しい文章や言葉を使い方、また漢字の読み方まで習得しているんです。
しかし、たとえ一人でも、文字を声に出して読み上げるという行為は、
意外と馬鹿にならないんです。

自分の書いた文章というのは、無意識に妥協できる原稿になっていることが多いです。

だから黙読だと、たとえおかしなところがあっても、
読み飛ばしてしまったり、間違いに気づかない場合が多々あります。

自分の書いた文章の推敲は、プロの編集者でも甘くなるんです。
声に出すことによって、少しでも集中力をあげ、
引っ掛かりや違和感に気づく機会を増やすんですね。

この作業も、“朱入れ”と同じです。

正しい文章に直すことによって、自然と正しい文章や、単語の使い方を学んでいけるんです。
それが文章力向上に繋がるんです。

ウラ技3:文章を盗む。

3つ目のウラ技は、文章を「盗む」ことです。

「盗む」なんて言葉はすごく悪いんですが…編集者時代に学んだことの一つでもあります。
20代でも30代でも、文章を特に書いてこなかった人たちは、
何から書けばいいのかわからないと思います。

かく言う僕もそうでした。

書く内容にもよりますが、書こうとしている文章と似たような目的で書かれた文章があったら、
まずコピペしてみてください。

あくまでもたとえ話ですが…あなたがスイーツ屋さんだとします。

あなたは文章を書くのがすごい苦手なんですが、
新作のシュークリームを売るためにチラシを作ろうと決心します。

どうしても何から書いていいのか分からない場合は、
まず、似たようなチラシの記事にある、完成した文章をそのまま盗ってきてください。

ここでは、どら焼き屋さんでも、ピザ屋さんでも、なんでもいいです。
そのチラシには、素材の良さや、作り方へのこだわり、焼き加減などの手間暇…
色々書いてあります。

そこに、自分のシュークリームのセールスポイントを当てはめて書けばいいんです。

シュークリームに関しては、あなたの思いやこだわりが必ずあるはずです。
そして、それはあなたのオリジナルの思いや気持ちです。

そして、そのオリジナルの気持ちを盗んできた文章に当てはめると…
必ず、自分の言葉になります。
つまり、ここでいう「盗む」は、文の構成や書き方を「盗む」、ということですね。
そして、このウラ技を使う時には一つ注意点があります。

それは、必ず“自分の中で伝えたいこと”が決まっていることです。

それがなければ、ただの丸パクリになってしまうから…。
でも、文章の書き方を学べて、文章力が向上する手になると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

文章力向上のほとんどが、正しい文章を読むことでしたね。

つまり推敲力の向上=文章力の向上

少なくとも、客観的に文章を読むことができるように慣れば、
その積み重ねで文章力が向上していくと思います。

ぜひ、参考程度になれば…

ここまで、読んでいただきありがとうございました。

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